はじめに
スタンダードでも猛威を奮っていると思ったらそうでもなかったドルイド。特にトグワグルドルイドっていうのが居ますが、元々ワイルドにあったデッキだっていうことはたぶん僕のブログ見る人ならご存知ですよね?開発されたのはウンゴロ末期だった気がする。そこから小枝でもなんとかなるやろwって(たぶん)なって今に至るわけですが。
今のワイルドはスタンダードとほぼ変わらなくてつまらないっていう人もいますが、それはスタンダードがワイルド発祥のデッキタイプを使っている場合もあって、ていうか同じカード使ってるんだからんなの当たり前だろっていうか、レノロックにレノメイジが環境入りしてるのに何がほぼ変わらないっていうか。
失礼、脱線しました。
メカメカ大作戦になって、最高サイコメロンとかいうやばカードを手に入れたアヴィクンドルイドくん。事前評価に反してスタンではあまり使われていませんが、ワイルドでは事前評価通りと言いますか、事前評価よりも活躍しています。
具体的にはパーツ集めの関係で平均して10ターン以上はコンボに時間がかかっていましたが、メロンのおかげで平均8ターンくらいになりました。
コンボドルイドは前環境でマリゴス型とトグワグル型の2種類が存在していましたが、現環境ではメカメカ大作戦で追加された天体配列者を使う、天体配列者型を加えて3種類存在します。
今回はそれらの3種類を比較しながら考察していこうと思います。
アヴィクンドルイドとは
改めて説明する必要があるのかといわれるとそうだよねとしか返せませんが、一応定義を確認しておきます。
アヴィアナ+忘却王クンのコンボから始まり、なんやかんやして試合に勝つデッキ
単なるコンボドルイドだと世界樹使ってやるやつも入っちゃうからね。アヴィクン限定。
一応効果も。
アヴィアナ:自分のミニオンのコストを1にする。
忘却王クン:選択:装甲10獲得/マナを満タンにする。
つまり、アヴィクンコンボで何コストのミニオンでも1マナで出せるようになるわけですね。やばい(確信)。
視覚的に見るにはこれとか。淫夢だけど。
型について
はじめに、にも書きましたが、現環境には3種類のアヴィクンドルイドが存在します。
- マリゴス型
- トグワグル型
- 天体配列者型
とりあえず強さでいうと、天体配列者ドルイド≧トグワグルドルイド>マリゴスドルイドの順ですね。
とはいえ単純に比較できるわけでも無いんですよね。理由はそれぞれ特徴が違い、有利デッキも変わってくるからです。
というわけでまずは各デッキの特徴を解説していきましょう。
マリゴス型
コンボパーツの枚数
まず最低限コンボをするために必要な枚数は、アヴィアナ、忘却王クン、マリゴス、キノコの王イクスリッドなどのコピーカード。で4枚。そこから火力呪文が必要なので、実際には7,8枚が必要になってきます。
一般的なのは上記の4枚に加えてなぎ払い+月の炎x2で7枚ですね。
フィニッシュ手段
マリゴスを増やして大量の呪文ダメージを載せたスペルで30点以上のバーストを与え、相手ヒーローを焼き切ります。
出せる打点として、こちらも使ったコピー・火力呪文の枚数によりますが、上記の例を使いますと、4+1x2+10x3で36点です。
有利/不利なデッキ
軽量スペルを多く入れるため、(他の2デッキに比べて)奇数ローグやアグロパラディンなど、アグロデッキに強くなります。コンボパーツと処理札を兼任できるわけですね。
逆に、打点を出して削り切るデッキなので、それ以上のヘルスを持つことができる=装甲をためるデッキには弱くなります。具体的にはコントロールウォリアーや、それこそドルイドとかですね。
また自然への回帰やマルチなど、確定除去を入れる枠が無いため、大型が並ぶ偶数シャーマンなどのミッドレンジデッキには弱くなります。
その他
スペルを使用する関係上、処理札として使い過ぎてしまうと肝心のコンボの時に削り切れなくなってしまいます。また手札を蓄える必要があるため 、最高サイコメロンを使った後に10マナあればコンボを決められるわけではありません。
そしてこれが致命的なのですが、他の2デッキと比べてコンボパーツのサーチ手段が乏しいです。スペルをサーチすることはドルイドにはできませんし、肝心のマリゴスがアヴィアナと同じ9マナと、最高サイコメロンのドロー範囲に被ってしまっています。そのため、使用してもどちらかしかドローすることができません。
上記の2点から結果として安定せず、コンボターンが遅くなります。
トグワグル型
コンボパーツの枚数
アヴィアナ、忘却王クン、キング・トグワグル、アザリナ・ソウルシーフの4枚です。きっかり4枚。
型によってジャングルハンター・ヒーメットでデッキ爆砕してから入れ替えたり、ガジェッツァンの競売人でひたすら引いてからデッキを入れ替えるものもありますが、基本はこの4枚だけです。4枚だけです。しかも全部メロンでサーチできます。
大事なことなので2回書きました。
フィニッシュ手段
まず前提としてデッキをコンボパーツ以外、すべて防御的なカードにします。
トグワグルアザリナで相手のデッキと手札を奪います。ここまで来たら相手のデッキは残りカス同然なのでろくなものが無く、手札に何を持っているかも把握できているので、適当に貰ったカードで対応してファティーグ待ったり殴り勝ったりして終わりですね。
有利/不利なデッキ
打点を与える必要が無いため、装甲に左右されません。コントロールウォリアーやレノメイジなど、コントロールデッキに強いです。
しかし他の二つと比べて「コンボと同時に相手の盤面を処理する」ことはできないため、必然的にアグロ・ミッドレンジデッキに弱くなっています。
その他
これはコンボデッキ全てにいえることですが、ドブネズミ、デスロード、悪魔化プロジェクトといった(疑似)ハンデスに弱いです。しかしそれをされる前にコンボをすればいいわけです。これまでは難しかったですが、現在はサイコメロンでコンボパーツがすべてサーチでき、生物学プロジェクトを始めとした加速カードで驚異的な速さで10マナまでためることができます。具体的には6,7ターンには10マナです。
コンボまでの速度が圧倒的なため、対策を打たれる前にコンボを決めることができます。すなわち周り次第ではコントロールデッキ=受けのデッキ全てに勝つことが可能なのですね。
天体配列者型
コンボパーツの枚数
最低限のコンボパーツとしては、アヴィアナ、忘却王クン、ガーディアン・メディブ*1、天体配列者の4枚です。
こちらもトグワグルドルイドと同様に4枚だけで決めることが可能ですが、それだけでは7点と非常に弱いです。
ですのでブラン・ブランズビアード、2枚目の天体配列者を加えるのが一般的になっています。ですので6枚ですね。
構築によってはさらにプルンプルン・フループも加えて7枚になっています。
フィニッシュ手段
ブラン+天体配列者x2で7x2x2=28点をフェイスと相手の盤面に叩き込みます。アティシュ*2+ヒロパで+2点もあります。フループがあった場合は7x2点=14点増えて42点ですね。
有利/不利なデッキ
コンボを決めると同時に相手の盤面を処理することができるので、偶数シャーマンなどのミッドレンジデッキに強いです。
逆に打点に限界があるため、装甲をためられるウォリアーや、OTK耐性があるレノメイジなど、コントロールに弱くなります。
その他
打点を与えるため、どちらかというとマリゴスドルイドに似ていますが、こちらはメロンを1度使用しただけで最低限のコンボパーツが揃います。そしてバリューの低い除去カードを使う必要が無いため、その他の除去を入れる余裕が出てくるわけですね。
そして有利不利のところにも書きましたが、コンボ達成をするだけで相手の盤面を処理できます。これは他の型には無い明確な利点で、盤面を取られている状態でもとりあえずメロン打ってコンボすればリセットして盤面制圧できるんですよね。これのおかげで割と厳しかったミッドレンジデッキ相手に明確な勝ち筋ができました。
そしてメロン打ってコンボで良いのでプレイ難度も低い方ですね。
もっとも事故るときは事故りますが・・・。
まとめ
アグロに強いのがマリゴス型、
ミッドレンジに強いのが天体配列者型、
コントロールに強いのがトグワグル型。
ドブられる前にコンボしよう!
実際どれが強いのかっていうと
とりあえずマリゴスドルイドは外していいです。現状のワイルドの速度についてこれていません。やはりアヴィアナとマリゴスのマナ帯が被っていること、メロン以外にもドローしてコンボパーツを集める必要がある。遅いです。
それで天体配列者とトグワグルどっちが強いかって話になるんですけど、これに関してはどっちも強いとしか言えないですね。一応この2デッキが対戦して、どっちもぶん回った時の強さで行くとトグワグル型のが強いです。相手のコンボの対応は毒の種虫害で何とかなりますし、先にコンボできたのなら相手のコンボカード奪えるので、コンボの返しにコンボしてあげればいいだけです。
ただ安定性の観点と、今のラダーには偶数シャーマンが多いと感じるので、ラダーで使うなら天体配列者ドルイドかなあと。
まあその日の様子見ながら2デッキ使い分けるのが一番だと思うよ!